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フリーランスが面倒な確定申告から開放されるには?

はじめに

2024年も残すところ2週間となり、一気に年末感が漂ってきました。
年末が近づくと控除証明書などの書類が各所から届き、確定申告の準備を始めなきゃなと思い出させられます。

サラリーマンは会社が税金を計算して納めてくれていますが、フリーランスは自分で確定申告をして税金を計算・納付しなければいけません。

ベテランのフリーランスにとっても、決して低いハードルではない確定申告の基本的な流れを詳しく見ていきましょう。

フリーランスの確定申告の流れ

フリーランスが確定申告を行う場合は、まず「確定申告が必要か否か」を確認するところから始まります。

フリーランスになったら絶対確定申告しなければならないわけではなく、フリーランスとしての収入が低い場合には確定申告する必要がありません。

2024年1月1日から2024年12月31日までのフリーランスとしての事業所得が48万円以下なら2024年分の確定申告は不要です。1年間のフリーランスとしての事業所得が48万円を超えていたら、確定申告が必要となります。

確定申告に必要な書類を揃える

年間所得が48万円超で確定申告が必要となったら、次は「確定申告に必要な書類」を揃えます。

まず「所得税及び復興特別所得税の申告書(確定申告書)」です。国税庁の公式サイトでダウンロード、税務署や確定申告相談会場などで貰う、確定申告ソフトを使うなどの方法で確定申告書は入手できます。

次に「所得金額が分かるもの」で、これは収支報告書や青色申告決算書を自分で作成することになります。収支報告書や青色申告決算書の書式は、税務署の窓口や国税庁の公式サイトで入手可能です。

次は「控除証明書」で、医療費・寄付金・住宅ローンなど控除対象となる支出があったことを証明する書類を用意します。

医療費なら医療費控除の明細書や医療費通知、寄付金なら寄付金の受領証などです。住宅ローンは住宅借入金等特別控除額の計算書や住宅ローンの残高証明書などとなります。

最後に「本人確認書類」と「口座情報」です。

確定申告の本人確認は基本的にマイナンバーで行うので、マイナンバーカードでOKです。マイナンバーカードを持っていない場合は、通知カードなどマイナンバーが確認できる書類と運転免許証など身元確認書類の2点が必要となります。

口座情報は、予定納税などで前もって納めた税額が納めるべき税額より多かった場合に還付金を受け取るために必要です。

確定申告書の作成

確定申告に必要な書類を揃えたら、次は「確定申告書の作成」です。

確定申告書には第一表と第二表があり、第一表には所得金額や控除金額など税金の計算に必要な情報を記入します。第二表には所得や控除の内訳、配偶者や親族についての情報、住民税や事業税に関する事項などを記載します。

確定申告書の提出

確定申告書を作成したら、収支報告書や控除証明書などの必要書類を添えて提出です。

確定申告書の提出には3つの方法があり、1つは税務署に足を運んで直接提出する方法です。どこの税務署でも良いわけではなく、住民票の住所地を管轄する税務署、事業所の届け出をしている場合は事業所の住所の税務署でもできます。

税務署に直接提出する場合は3月15日の17時までで、時間外収受箱が用意されているので税務署の開庁時間外でも提出可能です。

2つ目は税務署への郵送で、確定申告書や収支報告書など必要書類を封筒に入れて住民票の住所地を管轄する税務署に郵送します。

3月15日の消印分までOKで、確定申告を受理した通知書を送ってもらう場合は返信用封筒を同封しておきましょう。(返信用封筒には返信先住所と宛名を書いて切手を貼っておく)

3つ目の方法はe-Tax(電子申告)で、パソコンやスマホを使ってオンライン上で確定申告書類を提出します。ただしe-Taxの利用には、マイナンバーカードか税務署が発行するIDとパスワードが必要です。

またパソコンでe-Taxを利用する場合は、電子証明書を読み込むためのICカードリーダーも必要となります。スマホは、NFCいわゆるおサイフケータイに対応した機種でないとe-Taxが利用できません。

e-Taxに対応した会計ソフトであれば、確定申告書の作成から提出まで一括でできます。e-Taxでの確定申告は3月15日の24時までとなっています。

所得税の納付

確定申告を行って税額が確定したら、最後に「所得税の納付」です。

預貯金口座から引き落とす振替納税、ネットバンキングやATMでの振込、クレジットカード納付、現金納付などの方法があります。

スマホアプリを使った決済も可能ですし、国税庁サイトで納付情報のQRコードを作成してコンビニで納付することもできます。

所得税の納付は確定申告した年の3月15日までですから、3月15日に確定申告書を提出する場合は納付も同時に行わないといけません。

確定申告をしないとどうなる?

年間の事業所得が48万円超のフリーランスが確定申告しないとペナルティを受けます。

1つは「追徴課税」で、期限内に確定申告しなかった場合は納税額の最大30%の無申告加算税が課せられます。また申告や納税が遅れた日数に応じて延滞税も発生します。

悪質な場合は脱税と見なされて、5年以下の懲役または500万円以下の罰金という刑事罰を受ける恐れもあるのです。

さらに青色申告の控除額減額、ふるさと納税の控除、税金の還付などの措置も受けられません。所得証明書や非課税証明書が必要な各種ローン・賃貸契約が結べませんし、子供の保育園入園手続きもできなくなります。

やむを得ない事情で期限内に確定申告できない場合は、事前に申請することで最大2か月期限を延ばすことができます。税金が納付できない場合は分割納付もできますし、最大1年の猶予(延滞税あり)を受けることも可能です。

期限内に確定申告できない・納税できないのであれば、まずは管轄の税務署に相談してください。

確定申告にはfreeeがおすすめ

多くのフリーランスが毎年頭を悩ませる確定申告ですが、クラウド会計ソフト「freee」を使えば簡単に終わらせることができます。

銀行口座やクレジットカードとfreeeを同期させておけば、収入や経費を自動的に計算してくれます。現金取引も「いつ」「どこで」「何に使ったか」を入力するだけでOK、自動的に複式簿記の形に変換してくれるのです。

保険料やふるさと納税などの各種控除も、マルバツ形式の質問に答えていくだけでOKです。控除対象となるものだけを自動的にピックアップして、控除額の計算までしてくれます。

確定申告書も自動で作成、e-Taxにも対応しているので、そのまま電子申告して納税するだけで確定申告完了です。

フリーランスは年明けから3月15日まで、資料集めや申告書の作成など確定申告でプライベートの時間が潰れてしまうのが一般的です。

また確定申告受付期間は税務署や確定申告会場が常に混雑しており、申告書を受け取るだけでもかなりの時間がかかります。

しかしfreeeを使えば確定申告に余計な手間や時間を取られませんから、仕事に集中できますし、プライベートも充実させられます。使える機能が制限されますが無料で使うこともできますし、有料プランも月額980円(年払いの場合)から利用可能です。

まとめ

年間の事業所得が48万円を超えるフリーランスは確定申告が必要です。

年明けから慌てて取り掛かるようでは、仕事と確定申告で大半の時間が潰れてしまいますし、3月15日の期限に間に合わない恐れもあります。

確定申告が期限に間に合わないと追徴課税で余分に税金を払うことになるので、普段から帳簿を付けておくのがおすすめです。

クラウド会計ソフトfreeeを使えば、こまめな帳簿付けをしなくても簡単に確定申告できます。帳簿付けから申告書の作成・提出まで全てできますから、確定申告に頭を抱えているフリーランスはfreeeの利用を検討してみてください。

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